災害後の心ケア関連ブログ 心に不安や異変を感じる方ご覧になってみて下さい。
自立支援医療 埼玉県HP 心のお病気で通院されている方、ご覧下さい。
「のこされた動物たち 福島第一原発20キロ圏内の記録」@京都 拡散お願いの記事
今日は、母子密着の弊害についてお話しします。
先日、愛着についてお話しましたが、健全な愛着は人間形成に必要なもの
ですが最近は、密着という形が色濃く出ているようです。
叱り方のところでもお話ししましたが、教育心理学者によりますと、日米で
母親が子供を叱るという事を比較した場合、日本の母親はアメリカの母親に
比べて、子供を上手く叱れないと述べています。
理由は、日本の母親は母子の癒着が強いため子供が叱られると、自分が
叱られたような感覚にとらわれるからのようです。*教育心理学者:コーディル
育児書も、早く離乳をし、抱き癖をつけるなというような事が流行った時期も
ありますが最近はできるだけ抱っこしておっぱいはほしいだけあげましょう
とにかく愛着関係を築きましょう、というのがスタンダードになっています。
そもそも日本では、添い寝の習慣が伝統的にあって、少子化に伴い、それが
年長の段階にまで延長してきています。
欧米諸国と比べても、子供の就寝時間は1時間ほど遅いです。
この背景には、父親の帰宅が遅い事に母親が時間を取られ、母子密着の子供は
夜更かしになります。
健全な愛着ではない密着が過ぎますと、子どもは子どもだからという躾がほとん
ど行われなくなってしまいます。
親と子は何もかも一緒ではないと区別される事は、子供にとって辛く、悲しく
時には泣きますが、そういう機会をくり返し持つなかで、人間の自己というものは
周囲から独立した存在として自立を遂げることができます。
かたや、辛い悲しい思いを経験しないと、幼児期の当面のあいだは『良い子』で
いるかもしれませんが、独立心が希薄なまま母子一体の感覚を残したまま成長しま
すと思春期に辛い思いをします。
少し前に親子間の殺傷事件の報道が多発しました。事件に至る要因は複雑でさま
ざまですが、その一つに「過剰な母子(父子)密着」があるのではないかと言って
いる専門家がいらっしゃいます。
何度も言いますが、健全な愛着は密着ではないという事です。
子どもが生まれたその時から、月齢や年齢に即した健全な分離を確保していく事が
必要だという事です。
核家族が進んでいる現代ですが、昔はおじいちゃんやおばあちゃん、近所の伯父さん
叔母さんと色々な人の手を借りて子育てをし母子分離が自然に行われました。
今は家事も便利に短縮してこなせます。
母親が24時間子供に付きっきりで、全部子供の事を知らないと不安になる母親もい
ます。
子供が生まれて、愛着を強めていく事は素晴らしい事ですが、あくまでも子供が
安心して自立していくためのものです。
親の役割でも言いましたが、子供が一人で生きていける術を教える事が出来たら
良いのではないかと思います。
ある日突然「親離れ」「子離れ」をしようと思っても、それは無理な話でお互いに
パニックを起こします。
生まれてきたときには、愛着の絆を深め自分が生まれてきたことの肯定感や
養育者に対する信頼や絆で、社会的反応を身につけるために必要ですが、同時に
母子分離が上手くいく事も念頭に入れておく事が必要です。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」の言葉のように、なんでもやり過ぎ度を超えては
支障が起きます。
今朝もテレビで、夫婦の間で配偶者への愛情の感じ方で、男性は年齢と共に緩やかに
下がって行きますが、女性は出産を期に夫への愛情が急激に下がります。
街頭インタビューでも、子供中心主義が次々と母親達から話されますし、父親は
子育てには関わっていない事を堂々と話します。
母子連合に対して家庭では小さくなっている父親ですから、子供は母親を独占し育って
いきます。
一般的には両親という連合があって、その下に子どもがいます。そのため 、心理学者の
フロイトが指摘したように、子どもが母親の愛情を独占しようと思えば、まず父親と闘わ
なければならないことになります。しかし、父親に勝てない事を知り両親と自分との間に
距離をおく(エディプス・コンプレックス)事が出来て、自立へと巣立っていきます。
父親不在の状況では、エディプスなき社会になっているようです。
母子密着があまりにも強くなりますと、母子にとって可愛いけれど憎い存在になります。
このような愛憎のこもったアンビバレントな(二律背反の)感情が噴出したとき「家庭内
暴力」や「虐待」になると懸念されています。
子供は将来巣立っていくという事を、上手な巣立ちが出来るように冷静さも必要です。
そして、父親には父親の役割、母親には母親の役割があるという事が必要かと思います。
大変長くなりましたが最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございます
。
いつも1ポチありがとうございます
。
自立支援医療 埼玉県HP 心のお病気で通院されている方、ご覧下さい。
「のこされた動物たち 福島第一原発20キロ圏内の記録」@京都 拡散お願いの記事
今日は、母子密着の弊害についてお話しします。
先日、愛着についてお話しましたが、健全な愛着は人間形成に必要なもの
ですが最近は、密着という形が色濃く出ているようです。
叱り方のところでもお話ししましたが、教育心理学者によりますと、日米で
母親が子供を叱るという事を比較した場合、日本の母親はアメリカの母親に
比べて、子供を上手く叱れないと述べています。
理由は、日本の母親は母子の癒着が強いため子供が叱られると、自分が
叱られたような感覚にとらわれるからのようです。*教育心理学者:コーディル
育児書も、早く離乳をし、抱き癖をつけるなというような事が流行った時期も
ありますが最近はできるだけ抱っこしておっぱいはほしいだけあげましょう
とにかく愛着関係を築きましょう、というのがスタンダードになっています。
そもそも日本では、添い寝の習慣が伝統的にあって、少子化に伴い、それが
年長の段階にまで延長してきています。
欧米諸国と比べても、子供の就寝時間は1時間ほど遅いです。
この背景には、父親の帰宅が遅い事に母親が時間を取られ、母子密着の子供は
夜更かしになります。
健全な愛着ではない密着が過ぎますと、子どもは子どもだからという躾がほとん
ど行われなくなってしまいます。
親と子は何もかも一緒ではないと区別される事は、子供にとって辛く、悲しく
時には泣きますが、そういう機会をくり返し持つなかで、人間の自己というものは
周囲から独立した存在として自立を遂げることができます。
かたや、辛い悲しい思いを経験しないと、幼児期の当面のあいだは『良い子』で
いるかもしれませんが、独立心が希薄なまま母子一体の感覚を残したまま成長しま
すと思春期に辛い思いをします。
少し前に親子間の殺傷事件の報道が多発しました。事件に至る要因は複雑でさま
ざまですが、その一つに「過剰な母子(父子)密着」があるのではないかと言って
いる専門家がいらっしゃいます。
何度も言いますが、健全な愛着は密着ではないという事です。
子どもが生まれたその時から、月齢や年齢に即した健全な分離を確保していく事が
必要だという事です。
核家族が進んでいる現代ですが、昔はおじいちゃんやおばあちゃん、近所の伯父さん
叔母さんと色々な人の手を借りて子育てをし母子分離が自然に行われました。
今は家事も便利に短縮してこなせます。
母親が24時間子供に付きっきりで、全部子供の事を知らないと不安になる母親もい
ます。
子供が生まれて、愛着を強めていく事は素晴らしい事ですが、あくまでも子供が
安心して自立していくためのものです。
親の役割でも言いましたが、子供が一人で生きていける術を教える事が出来たら
良いのではないかと思います。
ある日突然「親離れ」「子離れ」をしようと思っても、それは無理な話でお互いに
パニックを起こします。
生まれてきたときには、愛着の絆を深め自分が生まれてきたことの肯定感や
養育者に対する信頼や絆で、社会的反応を身につけるために必要ですが、同時に
母子分離が上手くいく事も念頭に入れておく事が必要です。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」の言葉のように、なんでもやり過ぎ度を超えては
支障が起きます。
今朝もテレビで、夫婦の間で配偶者への愛情の感じ方で、男性は年齢と共に緩やかに
下がって行きますが、女性は出産を期に夫への愛情が急激に下がります。
街頭インタビューでも、子供中心主義が次々と母親達から話されますし、父親は
子育てには関わっていない事を堂々と話します。
母子連合に対して家庭では小さくなっている父親ですから、子供は母親を独占し育って
いきます。
一般的には両親という連合があって、その下に子どもがいます。そのため 、心理学者の
フロイトが指摘したように、子どもが母親の愛情を独占しようと思えば、まず父親と闘わ
なければならないことになります。しかし、父親に勝てない事を知り両親と自分との間に
距離をおく(エディプス・コンプレックス)事が出来て、自立へと巣立っていきます。
父親不在の状況では、エディプスなき社会になっているようです。
母子密着があまりにも強くなりますと、母子にとって可愛いけれど憎い存在になります。
このような愛憎のこもったアンビバレントな(二律背反の)感情が噴出したとき「家庭内
暴力」や「虐待」になると懸念されています。
子供は将来巣立っていくという事を、上手な巣立ちが出来るように冷静さも必要です。
そして、父親には父親の役割、母親には母親の役割があるという事が必要かと思います。
大変長くなりましたが最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございます


いつも1ポチありがとうございます

スポンサーサイト
Last Modified : -0001-11-30