災害後の心ケア関連ブログ 心に不安や異変を感じる方ご覧になってみて下さい。
自立支援医療 埼玉県HP 心のお病気で通院されている方、ご覧下さい。
昨日は、ルームはお休みでした。朝夕の風が爽やかになり過ごしやすくなってきましたね
。
今日は、強迫性障害のとらわれについてお話ししたいと思います。
強迫性障害は、強迫観念と脅迫行為が互いに影響しあい悪循環をおこし、とらわれの行為が
やめられなくなります。
【汚染/洗浄】
○強迫観念
・バイ菌や汚れといったものから漠然とした汚れが苦手です
・肉眼で見えない物に対しても、汚れが気になる
・汚れが広がると自分や周りの人が大変な事になると思う
・不安を打ち消すために脅迫行為をしたくなる
○強迫行為
・汚れていると感じている所を、自分で考えた解決方法で時間をかけて念入りに
洗ったり拭く
・汚れていると感じる物や場所、人を避ける
・汚染されていないところを「聖域」とする
汚染/洗浄は強迫性障害のなかでも、非常によくみられるもので、バイ菌やウイルスに
自分の周りの物が汚染されていると感じ強い不安に襲われます。外出先から帰っても
バイ菌に汚染されているという強い不安から、何回も手を洗ったりシャワー着替えを
しないと気がすまない場合もあります。
トイレに入っても、便座を何度も拭かないと出来ない、用をたした後も何度も手を
洗ったり時にはシャワーや着替えもします。
何をするにも、人より何倍も洗う事に時間を費やし不安におびえ、汚れていないところを
聖域とします。
【確認】
○強迫観念
・戸締りや火の元が自分のミスで泥棒が入ったり火事になるかもしれないと思う
・簡単な仕事も、自分のミスで大変な事になるかもしれないと思う
・落し物をしているかもしれないと不安になる
・新聞や本を読むと大事なところを見落としてしまうかもしれないと思う
○強迫行為
・戸締りを何度確かめても安心できず、確認に時間がかかる
・簡単な計算も何度も何度もやり直してなかなか仕事が終わらない
・失くした物がなくても、落としたかもしれないと持ち物を何度も点検する
・新聞や本の重要なところを見落としたらどうしようと、同じ行から先に進めない
戸締りなど、「鍵かけたかな?」と1度戻って確認するのは普通ですが、強迫性障害の
方は何度も何度も確認したり、次々に不安になって外出するのに時間がかかります。
仕事もはかどらずいつも残業などと人の何倍も時間を費やします。
確認行為は、健康な人でも何度も繰り返すと自信が無くなってきます。
この確認行為はすればするほど自信が無くなり他人に保障を求めて安心するようになり
家族や周囲を巻き込む行為へとなって行きます。
【加害】
○強迫観念
・車を運転している時、前に注意を傾けると、後ろでネコやイヌをひいてしまわないか
不安になる
・家族が包丁を使っていると不注意で怪我をするかもしれないと不安になる
・お店の商品に傷がついたいたら、自分が触ったからかと不安になる
・仕事でミスをすると、取り返しのつかない大問題になると不安になる
○強迫行為
・自分で運転する事ができない、またはしなくなる
・家族が包丁を使っていても近づかないし自分も使わない
・罪悪感を抱いた商品を全部買ってしまう。そのお店に行けなくなる。
・ミスが無いかの確認が人の何倍もかかる
加害不安は、自分のせいで人に危害を与えてしまうのではないかという強迫観念です。
対象は家族や会社、社会全体に迷惑をかけるのではないかと、たいへん幅広く感じます。
前から来た自転車をよけきれず隣を歩いているお年寄りに当たってしまいこの人が車道に
転んで車にひかれてしまうかもしれないなどの想像が次々浮かんで自転車もお年寄りも
離れないと歩けないという事もあります。
【溜め込み】
強迫性障害の方の溜め込みとは、物を集め過ぎたり、買い過ぎたり物を整理出来ない
捨てられないという支障です。
この機会を逃すと二度と手に入らないような不安や後で必要になったらどうしよう
などと捨てられないし物は増えるがけして楽しんで買っているのではなく、恐怖心や
苦痛を伴う行為です。
【不吉】
友人や会社の人と話している時に、突然相手が不愉快になる事を言ったり、暴力を
振るったらどうしよう道徳に反する事をするかもしれないなどの考えが浮かぶと
その考えが頻繁に頭をよぎり離れなくなります。
実際に実行する事はありませんが、そんな考えが頭によぎる自分を責める事になって
大変苦しみます。
【数字・色】
数字や色に強いこだわりがあり、幸運な数字やラッキーカラー出なかった場合不吉な
事が起こると強い不安を持ったり、不吉とされる数や色を極端に避けたり、回避できる
までこだわるなどです。
強迫性障害の『こだわり』は、これ以外にも多種多様にありますが、次回は日常生活に
及ぼす影響について
お話ししたいと思います
。
*ご注意
これらのこだわりは、ADHDや発達障害、気分障害や認知症など他の心の病気にも
複数みられる症状ですので、当てはまったからと自己判断はしないで下さい。
必ず専門家の診断を仰いで下さい。
いつも1ポチありがとうございます
。
自立支援医療 埼玉県HP 心のお病気で通院されている方、ご覧下さい。
昨日は、ルームはお休みでした。朝夕の風が爽やかになり過ごしやすくなってきましたね

今日は、強迫性障害のとらわれについてお話ししたいと思います。
強迫性障害は、強迫観念と脅迫行為が互いに影響しあい悪循環をおこし、とらわれの行為が
やめられなくなります。
【汚染/洗浄】
○強迫観念
・バイ菌や汚れといったものから漠然とした汚れが苦手です
・肉眼で見えない物に対しても、汚れが気になる
・汚れが広がると自分や周りの人が大変な事になると思う
・不安を打ち消すために脅迫行為をしたくなる
○強迫行為
・汚れていると感じている所を、自分で考えた解決方法で時間をかけて念入りに
洗ったり拭く
・汚れていると感じる物や場所、人を避ける
・汚染されていないところを「聖域」とする
汚染/洗浄は強迫性障害のなかでも、非常によくみられるもので、バイ菌やウイルスに
自分の周りの物が汚染されていると感じ強い不安に襲われます。外出先から帰っても
バイ菌に汚染されているという強い不安から、何回も手を洗ったりシャワー着替えを
しないと気がすまない場合もあります。
トイレに入っても、便座を何度も拭かないと出来ない、用をたした後も何度も手を
洗ったり時にはシャワーや着替えもします。
何をするにも、人より何倍も洗う事に時間を費やし不安におびえ、汚れていないところを
聖域とします。
【確認】
○強迫観念
・戸締りや火の元が自分のミスで泥棒が入ったり火事になるかもしれないと思う
・簡単な仕事も、自分のミスで大変な事になるかもしれないと思う
・落し物をしているかもしれないと不安になる
・新聞や本を読むと大事なところを見落としてしまうかもしれないと思う
○強迫行為
・戸締りを何度確かめても安心できず、確認に時間がかかる
・簡単な計算も何度も何度もやり直してなかなか仕事が終わらない
・失くした物がなくても、落としたかもしれないと持ち物を何度も点検する
・新聞や本の重要なところを見落としたらどうしようと、同じ行から先に進めない
戸締りなど、「鍵かけたかな?」と1度戻って確認するのは普通ですが、強迫性障害の
方は何度も何度も確認したり、次々に不安になって外出するのに時間がかかります。
仕事もはかどらずいつも残業などと人の何倍も時間を費やします。
確認行為は、健康な人でも何度も繰り返すと自信が無くなってきます。
この確認行為はすればするほど自信が無くなり他人に保障を求めて安心するようになり
家族や周囲を巻き込む行為へとなって行きます。
【加害】
○強迫観念
・車を運転している時、前に注意を傾けると、後ろでネコやイヌをひいてしまわないか
不安になる
・家族が包丁を使っていると不注意で怪我をするかもしれないと不安になる
・お店の商品に傷がついたいたら、自分が触ったからかと不安になる
・仕事でミスをすると、取り返しのつかない大問題になると不安になる
○強迫行為
・自分で運転する事ができない、またはしなくなる
・家族が包丁を使っていても近づかないし自分も使わない
・罪悪感を抱いた商品を全部買ってしまう。そのお店に行けなくなる。
・ミスが無いかの確認が人の何倍もかかる
加害不安は、自分のせいで人に危害を与えてしまうのではないかという強迫観念です。
対象は家族や会社、社会全体に迷惑をかけるのではないかと、たいへん幅広く感じます。
前から来た自転車をよけきれず隣を歩いているお年寄りに当たってしまいこの人が車道に
転んで車にひかれてしまうかもしれないなどの想像が次々浮かんで自転車もお年寄りも
離れないと歩けないという事もあります。
【溜め込み】
強迫性障害の方の溜め込みとは、物を集め過ぎたり、買い過ぎたり物を整理出来ない
捨てられないという支障です。
この機会を逃すと二度と手に入らないような不安や後で必要になったらどうしよう
などと捨てられないし物は増えるがけして楽しんで買っているのではなく、恐怖心や
苦痛を伴う行為です。
【不吉】
友人や会社の人と話している時に、突然相手が不愉快になる事を言ったり、暴力を
振るったらどうしよう道徳に反する事をするかもしれないなどの考えが浮かぶと
その考えが頻繁に頭をよぎり離れなくなります。
実際に実行する事はありませんが、そんな考えが頭によぎる自分を責める事になって
大変苦しみます。
【数字・色】
数字や色に強いこだわりがあり、幸運な数字やラッキーカラー出なかった場合不吉な
事が起こると強い不安を持ったり、不吉とされる数や色を極端に避けたり、回避できる
までこだわるなどです。
強迫性障害の『こだわり』は、これ以外にも多種多様にありますが、次回は日常生活に
及ぼす影響について
お話ししたいと思います

*ご注意
これらのこだわりは、ADHDや発達障害、気分障害や認知症など他の心の病気にも
複数みられる症状ですので、当てはまったからと自己判断はしないで下さい。
必ず専門家の診断を仰いで下さい。

いつも1ポチありがとうございます

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Last Modified : -0001-11-30