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2020-12-03 (Thu) 12:15

ロミオとジュリエット効果

自立支援医療制度:心身のお病気の医療費の自己負担額を軽減する公費です。

コロナウイルスの治療に当たる医療従事者の皆さま、コロナ対策に当たっていてくださる全ての皆さま、今日も本当にありがとうございます。私たちも感染予防を頑張りましょう。

早朝は冷たい雨のさいたま市です。
お昼は晴れの予報ですが・・・まだ厚い雲だらけで、気温も低くなってきましたね~
12月ですもね・・・。

今日は心理学から『ロミオとジュリエット効果』についてお話しします。

ロミオとジュリエット効果とは、主に恋愛などにおいて、障害があった方が逆にその障害を乗り越えて目的を達成しようとする気持ちが高まる心理現象のことです。アメリカの心理学者リチャード・ドリスコールが、男女のカップルからの調査結果を元にシェイクスピアのロミオとジュリエットにちなんで命名しました。恋人同士の間に何らかの障害が存在する事で、かえってそれが二人の気持ちを高めてしまう場合などが当てはまります。

ロミオとジュリエットは敵対する家同士に生まれた若者同士です。しかし、燃え上がるような恋に落ちてしまい、周囲の反対に遭いながらも死をもって結ばれるといった悲恋のストーリーはご存じかと思います。このロミオとジュリエットのように、何か障害があった方が逆にその障害を乗り越えようと、気持ちが高まる心理現象のことをロミオとジュリエット効果といいます。親や身内が恋愛に反対しているカップルほど、お互いへの恋愛感情が高まりますし、恋人同士の間に何らかの障害がある場合も、それが逆に二人の間にある、恋愛感情を高めてしまう結果に繋がってしまいます。

人の心理として、「絶対にこの扉は開けてはいけません」と言われてしまうと、よけいに扉の中を覗きたいという気持ちが湧いてきます。恋愛上でも親や身内からの強い反対だったり、「あの人と付き合ってはいけません!」というような禁止があったりすると、その障害を乗り越えて絶対に結ばれてみせたいと思ってしまうものなのです。

ロミオとジュリエット効果が働くような恋愛関係は、お互いがお互いに「自分たちは周囲から認められない恋をしている」という後ろめたさを抱えますが、その後ろめたさは恋愛をより熱中させるための刺激となるので、より感情的に半ば自分を見失うような衝動的な恋愛に走ってしまうのです。衝動的な恋愛の最中は、お互いにこの恋愛を成就させるという目的のために、一種の共犯関係のような一体感が生まれ、より絆を深めやすくなります。

 しかし、衝動的な恋愛が一段落したあとは、お互いに目標を見失ってしまい愛情が冷めてしまったり、冷静になれたことで今まで隠していた嫌な一面などの本性に気付くこともあります。

また、冷静になれたことで、今までの衝動的な恋愛をしてきた自分に対して罪悪感を抱いたり、その罪悪感を利用されてパートナーの言いなりになり、DVやモラハラを受けてしまうことも少なくなりません。

ドリスコールの研究には続きがあり、ロミオとジュリエット効果によって高まった熱愛度は、あくまでも一時的なものにすぎなかった、という結果も出ています。結婚相手に対しては、障害を乗り越えるようなドラマティックな恋愛ではなく、周囲の人から承認を得やすい関係を築くことが大事だと言っています。

人は、反対されればされるほど相手の悪いところは見えなくなり、良いところばかり見て対向し同士のような気持ちになってお互いの絆を深めることだけに注意を向けます。

周囲に反対されるから、お互いだけが信じ合えるではなく、なぜ反対されるのか、理由や解决方法を考え示し理解を得られるために助け合い、歪んだ感情に流されることの無いようにと思います。周りが反対するから二人だけの世界を大切にするのではなく、家族、周囲に承認されるような行いをすることが大切です。

恋愛中は難しい~~~という声も聞こえてきそうですが、客観的に一歩下がって視野を広めてみることも大切です。


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7年前になります。バレエロミオとジュリエット見に行きました(*^_^*)



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Last Modified : 2020-12-03

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