fc2ブログ

カウンセリングルームM.heart

カウンセラーのhealing diaryです。
Top Page › 情報 › 「ゲーム障害」と病気に分類
2019-01-14 (Mon) 17:06

「ゲーム障害」と病気に分類

自立支援医療制度:心身のお病気の医療費の自己負担額を軽減する公費です。

今日は成人の日ですね。
新成人の皆さまおめでとうございます。

さいたま市は暖かく穏やかに晴れ渡っています。成人式と言えばなんとなく雨や雪が多かったと思いますので、今日のように晴れ渡ると晴れ着のお嬢さん達は安心ですね。
私の成人式は晴れからどんより曇りになった記憶ですが、1998年1月15日、埼玉は凄い大雪だったことを覚えています。成人の日がハッピーマンデー制度導入に伴い、2000年から1月第2月曜日、つまり、その年の1月8日から14日までのうち月曜日に該当する日に変更される2年前のことですね。


成人の人は関係何のですが、気になるニュースをご紹介します。
インターネットの普及により、「ネット依存症」という言葉を聞くことは珍しくなくなりました。2018年6月、世界保健機関(WHO)が国際疾病分類第*11版(ICD-11)で、ゲームに過度に依存している状態を「ゲーム障害」と新たな病気として分類したことを発表しました。

*ICDとは
死因や病気の分類に関する国際統一基準です。ある病気の国際的な傾向や経時変化を捉えるためには、病気の分類基準が世界共通であることが必要なために設けられたものです。

そのなかでゲーム障害がどのように分類されたかですが、ICD-11の大分類で「精神、行動、神経発達の障害」という項目の中にある中分類「物質使用症(障害)群または嗜癖(しへき)行動症(障害)群」の中で「嗜好行動症(障害)」として分類されています。(オンラインゲームもオフラインゲームも両方含まれます。)

【ゲーム障害診断基準】
・ゲームへの参加を抑制できない状態(開始、頻度、強度、持続時間、終了、状況)
・ゲームをすることの優先順位が高まり、他の生活上の興味や日常活動よりも優先される
・悪影響が生じているにもかかわらず、ゲームへの没頭が持続、またはエスカレートする

こうした症状が個人生活、家庭生活、社会生活、学業、職業、または他の重要な機能領域において著しい障害をもたらすほど「十分に重篤」で、「12カ月以上継続している」と、ゲーム障害と診断されます。

研究の結果によると、ゲーム障害を持つ人は、脳機能の一部が低下していることがわかったそうです。「ネットゲーム依存症の人は健常人と比べて脳の『前頭前野』の機能が低下している」ことが判明しました。脳の「前頭前野」は、人の創造性や、状況に応じた判断力、感情コントロールをつかさどる部分であり、いわば人の社会性や理性を形成している場です。人間として生きる大切な部分です。 この前頭前野は脳の中で最もゆるやかに発達する部分で、中高生ならば発達途上の状態だそうです。そのような時期にゲーム障害に陥ると、成人期までに状況に応じた判断力などが養われないことになります。

ゲーム障害として病気として分類されましたが、まだ治療法が確立されていません。薬物依存やアルコール依存のように入院し「認知行動療法」などが行われますが、日本国内では専門病院や専門の医者は少なく入院施設も少ないです。現在では専門家ですら試行錯誤中だそうですし、完治までにはかなり長期間を要します。

ゲーム依存かなと思ったら、本人やその家族は症状をキャッチして対処をすることが望ましいです。
ゲームが出来ないとイライラする、食事や入浴時間も忘れて夢中になっている、そんな様子が見られたらゲーム時間を決める、ゲームをしない日を決めるなど対策が必要です。

先日、小学生からゲームを始めて、ほとんど毎日一日中ゲームをしていて、中学生になって不登校になり一日中部屋に閉じこもっているという話を聞きました。不登校になってからゲームに手を出す子もいます。
大人でも、夜中までゲームをしている、携帯が手から放せないといったお話も聞きます。依存から障害へと重症化していかないように対策を考え、早期に専門家にご相談することをお勧めします。

IMG_4250.jpg




いつも1ポチありがとうございます
スポンサーサイト



Last Modified : 2019-01-14

Comments







非公開コメント