勘九郎さん口上に思う・・・。

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昨日、歌舞伎界に衝撃が走った中村勘三郎さんご逝去
本当に残念でなりません。

ご長男が中村勘九郎を襲名、襲名披露公演中に何とも
無念のお気持ちだったと思いますが、勘九郎襲名披露
公演での息子さん達の口上に胸を打たれました。

「父勘三郎、母好江の間に生まれたことを誇りに思います」

「一緒に芝居も、親孝行も、話も、飲みたい酒も、いっぱい
やり残したことがあります。でも悔しいと思っているのは父。
大好きな芝居ができず、お客様の笑顔が見られず、父は
無念だと思う。父のことを忘れないでください」と口上を述
べられました。

口上の中に「親子は一世」という言葉がありましたが、親子一世
夫婦は二世、主従は三世 (おやこはいっせ、ふうふはにせ、しゅ
じゅうはさんせ)といいますね。　
親子と子の関係は現世のものであり、夫と妻の関係は前世と
現世または現世と来世の二世に渡り、主人となり従者となる
関係は前世・現世・来世にまたがるほど深いということわざです。

この現世のみの縁を、もっと長く長く親子としていたかったとの
思いでしょう。　

お父様の遺志を継がれて、良い役者さんになって下さい。
心に残る立派な口上でした。





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